大会担当理事よりのお知らせ

第40回英米文化学会大会要項

・目次
  大会日時・開催方法
  大会プログラム
  抄録

英米文化学会

第40回大会
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日時:2022年9月3日(土)10時20分(受付開始10時00分)〜17時40分

会場及び開催方法:法政大学市ヶ谷キャンパス (東京都千代田区富士見2-17-1)
大内山校舎4階 Y404教室&Zoom*

大会当日、発熱、咳、喉の痛みなど体調不良のある方はZOOMからご参加ください。



* ... 法政大学市谷キャンパスを会場として使用し、同時にオンライン(Zoom)によるハイフレックス開催となります【決定】。

配布資料(ハンドアウト)、臨時総会資料を公開しました。以下のリンクよりダウンロードしてください。

ハイフレックスによるオンライン開催(Zoom利用)及び配布資料(ハンドアウト)に関してはこちら

今回の大会では、紙媒体のハンドアウトの配布はありません。ハンドアウトは各自、ダウンロードしてください。

今大会で配布される発表資料を目的以外に使用することは禁止します。
また、 それらを不特定多数の他人とインターネットやSNSにて共有することは著作権法 によって禁止されています。


9月3日(土)
開会の辞 <10:20−10:30> 英米文化学会会長 君塚淳一(茨城大学)

研究発表
1. Speech Acts in Diplomacy: An Analysis of Ten International Diplomatic Speeches
<10:30−11:00>
発表者 Surendra Pokhrel (大東文化大学)
司会者 Ravi Maharjan (大東文化大学)

2. 準動詞に焦点を当てる学習活動による学生の英文理解に対する肯定的意識変化
<11:00−11:30> 
発表者 平田 稔(東京薬科大学)
司会者 横溝 祐介(明海大学)

小休憩 <11:30−11:45>

3. Interracial Romance: Character Development of Deddy Haikal and Ling Ko Mui in the Sociocultural Context of the Multiethnic Singapore
<11:45−12:15> 
発表者 Tan Seoh Koon (城西大学)
司会者 高野 美千代(山梨県立大学)

昼食休憩 <12:15−13:45>

4. Public Diplomacyと戦後日本の親米世論形成 ―USIAの活動を中心として―
<13:45−14:15> 
発表者 谷 憲治(武蔵大学)
司会者 河内 裕二(明星大学)

休憩 <14:15−14:45>

基調講演 <14:45−16:15>
金メダルへの道のり

講演者 木村 敬一(東京パラリンピック金メダリスト・
東京ガス株式会社 サスティナビリティ推進部)
司会者 佐藤 紀子(日本大学)

小休憩 <16:15−16:30>

ワークショップ <16:30−17:30>

英語教材 A Healthy Life for Today and Tomorrow(朝日出版社)出版の反響
司会・発表者 田嶋 倫雄(日本大学)
発表者 石川 英司(城西大学)
佐野 潤一郎(環太平洋大学)
松野 達(神奈川大学)

閉会の辞 <17:30−17:40> 英米文化学会理事長 曽村 充利(法政大学)

臨時総会 など<17:40−>







英米文化学会第40大会抄録



Speech Acts in Diplomacy: An Analysis of Ten International Diplomatic Speeches

Surendra Pokhrel (Daito Bunka University)

 Leaders effectively use diplomatic forums to convince other state and non-state actors of the benefits arising from their leadership and foreign policy commitments. Based on speech act theory (Austin 1963, Searle 1969), this study explores how leaders inform varying audiences of their observations and commitments about current world affairs and future actions. This study employed corpus as a conceptual framework and examined ten diplomatic speeches delivered from 1989 to 2019 in various international forums. The speeches included speakers from democratic countries like the USA to authoritarian Arab states such as Qatar.

 The findings show that most leaders are heavily inclined towards using the “representative” (Searle, 1976) speech act 40 % more frequently than any other type of speech act. Representative speech act commits the speaker to the truth of an expressed proposition and epitomizes classifications, descriptions, and explanations. The second most used speech act was “commissives,” 20.5 %, followed by “expressives,” “directives,” and “declarations” accounting for 14.5, 14, and 11 % respectively. Diplomacy is delicate; even minor blunders could result in huge discomfort among diplomatic practitioners. Thus, leaders are inclined towards representative speech acts whose function is to inform the existing facts that are uncontroversial. The minimal use of directives and declarations can be explained on the basis that explicit requests or demands are not made to other sovereign nation-states.




準動詞に焦点を当てる学習活動による学生の英文理解に対する肯定的意識変化

平田 稔(東京薬科大学)

 本発表は、準動詞の理解度の向上が、学生の英文理解に肯定的な効果があることを報告するものである。発表者の英語指導の経験から、英文読解のための重要文法項目である準動詞が学生に十分に理解されていないという問題意識があった。そこで、準動詞の理解に焦点を当てた授業を実施し、学生の意識変化を調査した。調査対象は標準的な英語レベルの大学生125名で、50分授業の8回分を文法の解説と演習に充て、準動詞の語法を特定する読解作業を含む授業を10回実施した。その際、3種の準動詞を品詞と機能から比較対照できる自作の一覧表を活用した。更に、学生には準動詞を品詞と機能の観点からまとめるレポートを課した。結果、準動詞理解の深化に加え、英文の構造がよく分かるようになった、英文が読み易くなった、等の肯定的変化が多数見られた。発表では、調査の実施とその結果を報告し、準動詞の理解が学生の英語学習に与える教育的意義について考察する。




Interracial Romance: Character Development of Deddy Haikal and Ling Ko Mui in the Sociocultural Context of the Multiethnic Singapore

Tan Seoh Koon (Josai University)

 Singapore, being a multiracial country, is facing various racial issues that require serious attention. To understand the complex issue of ethnic relations in Singapore, it is necessary to consider the sociocultural context of the nation. This study aimed to scrutinize the development of two key characters, Deddy Haikal and Ling Ko Mui, in Amanda Lee Koe’s 2013 short story “Flamingo Valley” with reference to the unique sociocultural context of Singapore. The development of both characters will be organized in four major phases: (1) the first meeting, (2) the courtship, (3) the conflicts, and (4) life in old age. The development in each phase will be discussed with reference to the unique sociocultural context of Singapore. The development of the characters provokes deep thought concerning the sensitive issues of race and religion in a multiracial country. A multiracial country is supposed to be able to provide an opportunity for its people from various ethnic groups to interact socially and build cross ethnic friendship that might eventually lead to an increase in interracial marriages. This is obviously not happening in Singapore, and many other multiracial countries in the world.





Public Diplomacyと戦後日本の親米世論形成 ―USIAの活動を中心として―

谷 憲治(武蔵大学)

 第二次世界大戦終結後、アメリカはその影響力と覇権を維持するために世界中でPublic Diplomacyを展開してきた。勿論、敗戦国である日本においても、アメリカは持続的に親米世論形成のために尽力してきたのである。
 このような日本に対するアメリカの活動の柱の一つとなったのが1953年に設立されたUnited States Information Agency、通称USIAである。この発表では、近年の日本でも注目を集めるようになったPublic Diplomacyという概念を背景に、USIAの多岐にわたる活動の中から、情報発信、国際交流、教育を例に挙げ、USIAが日本の親米世論形成に大きな役割を担っていたことを確認する。




基調講演

金メダルへの道のり

木村 敬一(東京パラリンピック金メダリスト・
東京ガス株式会社 サスティナビリティ推進部)

 東京パラリンピックが終わって、ちょうど1年が経ちます。母の薦めで水泳を始めてから20年、4度のパラリンピック出場で、ようやく金メダルに辿り着きました。競泳選手としての厳しい練習、前回のリオデジャネイロ大会での挫折、海外でのトレーニング、大会の1年延期など、目標達成までの道のりを一つずつ順番に振り返っていきたいと思います。とりわけ、米国での水泳留学については、トレーニングの内容だけでなく、生活の様子を含めて詳細に報告します。




<ワークショップ>
英語教材 A Healthy Life for Today and Tomorrow(朝日出版社)出版の反響

発表者 石川 英司(城西大学)
    佐野 潤一郎(環太平洋大学)
    田嶋 倫雄(日本大学)
    松野 達(神奈川大学)

 英米文化学会編として朝日出版社より大学生向け英語教材としてA Healthy Life for Today and Tomorrowを2021年1月刊行する運びとなった。本教科書はA Healthy Mind, A Healthy Body(朝日出版社, 2014年)の後継にあたり、また難易度を多少下げて、大学でのより初年次教育に対応できる英語教材という位置づけで執筆・発刊された。
 本発表では、大学英語教科での教科書として用いられ、また看護・福祉系専門学校での話題提供や看護系予備校での参考英語資料として読まれていることから、学生や読者の反応や意見などを主に報告する。加えて、高等教育機関英語教科を念頭においた英語教科書執筆の際の注意点や出版に向けて心得ておくべきことを論ずる。







問い合わせ:大会担当理事





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